コータくんの戦いっぷり(観戦記)   [表紙に戻る]

試合内容を生観戦、TV観戦をもとにお伝えします。コータくん中心の文章になってしまうと思いますが、そこがこのページのいいところ・・・(^^;;ご容赦ください。


99/5/2(日) J2第9節 vsヴァンフォーレ甲府(厚別公園陸上競技場)

ああ、すっきりしたぁ。
ひさびさに、後半30分以降、応援で遊びまくる余裕のある試合(^^;;
確かに相手はよくなかった。かなり。
しかし、コータも言っていたけれど、こういう試合で点を取れるというのは本当に大事なこと。また、完封できた意味も大きい。
選手達には確実に自信をつけただろう。コータも本当にこれからやれる!という勢いに乗ったに違いない。

今年はじめての厚別での試合。やっぱり私たちの場所。これからが本当のシーズンだ。朝早くからゲート前に並ぶ。見慣れた顔ぶれ。そして最高に晴れ渡った空。涙が出そうになった。いや、そんなことで泣いてはいられない。
想像を絶するほどの感動がこのスタジアムの中で繰り広げられるはずなんだ。

開場。ダンマクを貼る。のぼりを立てる。サポーターで作ったフリーペーパー(SapporoFootballPress)を配る。この忙しさも久々。そしてパワーアップしたゴール裏。キックオフはるか前からメイン、バックスタンドを埋める赤黒の集団。アップのためピッチに入る選手達。期待を込めて送られる声援はハンパじゃない音量。素敵だ。本当に。これが俺達の札幌。

そして、試合でも・・・。答えてくれた、選手達。本当にありがとう。素晴らしかったよ。
いいプレーを書き綴ったら、おそらくとんでもない量になりそうなんで、コータのハットトリックのシーンを中心に書くね。
前半20分過ぎ。左の棚田さんから村田さんへ、いい形ができ、ゴール前中央に飛び込んできた関くんにピタリと合ったクロスが出たと思ったら、関くん思いっきりからぶっちゃって、ゴール前で転倒。クロスボールはそのまま右に流れ、そこにいたのはコータくん。ショートバウンドする難しいボールを浮かせずしっかり、しかもかなり角度のないところからたたき込んだ右足。
コータくんはゴール裏に一目散。(前半はホームのゴール裏に向かって攻めていたのだ)最高の笑顔。置き看板のところまで来てまずはサポーターに両手を合わせて拝んでみせる。そして看板に足をかけ、右手の拳を握ったまま
力強く前に向かって突き出した。
2点目はそのほんの数分後。深川さんが中盤でボールを持つとともにコータダッシュ!深川さん、いいロングボールを前線にあげてくれました。コータ得意の後ろから頭上を越えてくるボール、見事なトラップで足もとにぴたっ
と落とすとDF1人を巧みな足技でなんなく交わし、左足でゴールに流し込む。
今度のパフォーマンスはマウス左横の芝の上にひざでスライディング。軽くガッツポーズ。これについて、あとで、本人に「ひざ痛くないの?」と私の仲間が聞いたのですが、コータくんのお答えは、「ちゃんと芝のいいとこ選んでますから」(笑)

前半終了間際に非常に惜しい場面があった。見事なヘッド。無情にもボールはクロスバーを直撃!うーん、目の前でのハットトリック、ならず。
しかし、1点目といい、このシュートといい、あとでTVの映像を見ながらコータが言うには、「結構距離あったんやなぁ」。ゴールが近く感じるなんて本当に調子がいいんだね!その調子でどんどん打て!

2−0で前半終了。私はコータが約束どおり決めてくれたことに、もうすでに満足しきっていた。そこで、ゴール裏のリーダーの声が飛ぶ。「わかってるな、2点差は俺らにとってはセーフティじゃない!」情けないがその通りだ(^^;; しかしそんな危惧も今日は不要。後半開始すぐに左からあがった棚田さんの見事なクロス。中央で待ち構えるコータはそれを絶妙なタイミング・スピードで頭でゴールにたたき込む。なんてきれいすぎるヘディングシュート!
かけよる村田さんと抱き合うコータ、みんなに頭をなでられまくる。そしてメインスタンドに向かって指をさす。やった!ハットトリック!!その瞬間、予想もしないコールがゴール裏を包む。「せーき、ダダダン、せーき、ダダダン!」私がひとりで「違うよーっコータだよーっ」って叫んでもあとの祭り・・・。ゴール裏には試合後数時間、「コータ、惜しかったなぁ、あと
1点でハットだったのに」と思い込んでいた人が多数いたとか・・・。くすん。あとでコータから聞いた話では、コールが起きなかったので「もうゴールいらんのかなぁ?」と思ったとか(xx)

その後、アシスの華麗なFK(やっとだ!相手GK下手すぎとの話もあるが)とDFを交わしての見事なもう1点で5−0。
コータはハット後も、自分でチャンスを作っていく場面が多く見られ、抜群の動き。(後から聞いた話だと、今日は体が動かなくて、最初はどうなることかと思ってたらしい。でも、そんなのはまったく感じさせなくなってたね)自分でもまた決めることもできたけど、関くんや村田さんにいいボールを出して決めてもらおうと頑張ってたということを後から聞いて、、、なんか、本当に成長したんだなぁ、チームの柱なんだなぁと思っちゃった。

関くんに代わって入ったリカルジーニョも、GKをループで交わし、そのまま詰めてDFに追いつかれる前に頭で押し込むというにくいプレーでダメ押し6点目。
ん〜なんて爽快なんだ。すっかり気をよくしたサポーター、ここ何年もできなかった、応援での遊び、もしくは試行錯誤を始める。やったことのないコールの試し出し。他のチームからの完全パクリコール。そして、コータのシドニーに向けての新コール。
 ♪バーモコータバモー、行ーこうぜ、シ・ド・ニー!
 ♪バーモコータバモー、行ーこうぜ、シ・ド・ニー!
そして、最後3分くらいはずうっと勝利の歌を歌いつづけ、ホイッスルを待った。完璧とはいえないDFも、しっかりと完封。何ともいえない気分だ。

選手達はバックスタンドとゴール裏の大観衆に挨拶にやってきた。このときコータだけはヒーローインタビューのため、いなかった。しかし、絶対にそのまま戻るコータじゃない。インタビュー後、一目散にたったひとりでまずバックスタンドの前まで行き、一礼。次にゴール裏に向かう。さきほどのシドニーの歌で迎える。コータはどんどん近くに来て、すぐ前までやってきて、ウルトラサッポロのメンバーから前々から約束していたウルトラスのチームTシャツを受け取り、お礼に首から下げていたタオルを投げていった。そのタオルはウルトラスの男連中が気を使って私にくれたのだが、よく見
てみるとホテルのタオル(^^;; しかもつぶれて今は亡きホテルの(^^;;
おいおい。まあいいや。

厚別に集まった、15,000人。本当の意味でのホーム開幕。本当ならかなりのプレッシャーになるはず。それを完全に「追い風」にして、見事にハットトリックまでなしとげてくれた。本当にうちのチームのエースなんだね。本当に嬉しいよ。
さて。本当に問題は次だ。大宮戦、しっかりと気を引き締めて、でもそれでいてのびのびと、思い切りやってほしい!コータは今、その大宮の巨大FWヨルンと得点ランキングで1位に並んでいる。現在7得点。得点王争いの直接対決でもあるのだ!頑張れ!!

<驚いたこと>
みんなぁ、私はただのサポーターだよ〜。
「写真撮らせて下さい」とか言われちゃって驚いたのなんのって。
なんか遠くで視線やたらと感じるし・・・厚別って、こういうとこも、スゴイとか思ってしまった。
ホームなのね〜〜〜。みんな「We love Kohta!!」見てるのね〜!!

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